長野県諏訪市のゲストハウスと飲食店が連携し、諏訪の食の魅力を弁当箱に詰め込んだ諏訪弁「ほいじゃねぇ」を考案した。諏訪地方発祥のラーメンチェーン店と漬け物店が共同で作った野沢菜漬け入り揚げギョーザをはじめ、ワカサギの空揚げ、コイの甘酢あんかけ、寒天、諏訪みそ味の信州ポークなどが楽しめる。24日からJR上諏訪駅構内のコンビニエンスストア「ニューデイズミニ上諏訪」で販売を始めた。
弁当考案のきっかけは、諏訪市上諏訪でゲストハウス「TATAMI(たたみ)」を営む菊池千鶴枝さん(66)が、昨年秋に特急あずさで諏訪市を訪れた友人からの「帰りは諏訪の名物弁当がほしい」という一言だった。その後、毎晩利用する地元の共同浴場で同コンビニで働く湯仲間に相談したところ「売店に置けるかも」と話しが盛り上がった。
菊池さんはさらにSNS(会員制交流サイト)で親交があるテンホウ・フーズ(諏訪市中洲)の大石壮太郎社長(47)やなじみの店「れすとらん割烹 いずみ屋」(同市諏訪)の宮坂友子社長(49)に相談すると、具現化に向けて快く協力してくれた。弁当の名前には諏訪地方の方言で、親しい人同士が分かれ際に交わす「では、また会おうね」という意味の言葉を採用。諏訪の方言と諏訪の弁当という二つの意味を掛け合わせて「諏訪弁」とした。食と人、人と人を結ぶ「縁結び」をコンセプトに置いた。
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