縄文から旧石器へロマンを馳せてみよう

縄文といえば、縄文のビーナスや仮面の女神という国宝が有名です。

ふたつの土偶を収蔵しているのはお隣り茅野市の尖石縄文考古館。

今年は東京国立博物館の「縄文展」の入場者数が30万人超えと大人気。

縄文の土器がアーティスティック!平和を愛した縄文人が好き!

と、もろもろの魅力があって、縄文のトリコになる方が急増中です。

そんな縄文ファンの方々がうちの宿にもたくさん訪れています。

諏訪エリアは、縄文時代の遺跡があちこちで発掘され、

縄文人がたくさん暮らしていた縄文銀座と呼んでもいい地域。

さらにさらに、当宿周辺では縄文時代よりも、

もっと古い旧石器時代の遺跡が発掘されています。

茶臼山遺跡は、関東地方以外で初めて発掘された旧石器時代の遺跡。

日本における旧石器時代の存在を決定的なものにした重要な遺跡です。

黒曜石製のナイフ形石器・石刃や、蛇紋岩製の局部磨製石斧などが見つかっています。

また、宿から歩いて2分のところに手長神社様が鎮座しています。

紋章は諏訪大社と同じく梶の葉。葉を支える足は上社と同じ4本足(下社は5本足)。

諏訪大社のご祭神は建御名方神 (たけみなかたのかみ)ですが、

手長神社はその遠い祖先にあたる手摩乳命 (てなづちのみこと)がご祭神です。

建御名方神が諏訪大社に祀られる以前からこの地で信仰されていた神とされています。

そう、つまり諏訪大社よりも歴史が古いといわれている神社。

諏訪大社は、日本最古といわれている神社のひとつですから、

それよりも歴史が古いって、どれほど古いことか。

諏訪大社ほど有名ではありません。こじんまりとしています。

観光客が押し寄せることもない。知る人ぞ知るパワースポットです。

創建の年代は不明です。

しかし、境内の近くには旧石器時代・古墳時代の複合遺跡である手長丘遺跡、

境内上方には茶臼山古墳群があり、周辺には古代から人が住んでいたのは確かです。

ひょっとしたら旧石器人や縄文人の信仰とも深いかかわりがあるかも知れません。

古事記の世界、縄文から旧石器へ、歴史好きの方には、たまらないミステリー。

うちの宿は、日本人のルーツを巡る旅の出発点になるんじゃないかな。